第3回目支援  支援物資のお届け<後半>

 2011-06-13
仮設住宅を後にして、昼食を取ったあとは各車別ルートから陸前赤崎駅に集合となりました。

駅に一番始めに到着した私たちは他の2台が到着するまで少し駅周辺を歩きました。


駅から見た光景
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駅は階段を上り、陸橋のようなホームがあるだけの小さな駅でした。
そこから見た光景は辺り一面どこまでもガレキだらけでした。
ほこりっぽいのと、強い臭いでマスクをしないと長時間いられない状況です。

震災から3ヶ月も経ったというのに。
ここにいた間、人の気配はなく車が数台通っただけです。
この場所に以前暮らしがあったなんて信じられないほどでした。
支援のためにここまで来たけれども、たくさんの犠牲もあったことを忘れてはならないと
あらためて思いました。

作業していたのはあと1台だけでした
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その後みんなと合流して、再度出発です。

とある集落へ。そこで中まで津波が押し寄せてしまい一部壊れてしまったお宅に
住んでいるというおじいさんを紹介してもらい、物資をお渡ししました。
おじいさんの娘さん宅にも連れて行ってもらい、お米や洗剤をお渡ししました。
その女性にいろいろとお話を伺う事ができました。
「今でも余震があると震度2でも怖くてしょうがない。」
と仰っていて、余震の恐怖も東京にいる私たちとはきっと比べ物にならないほど大きいのだろうと思いました。
ご家族が全員無事であったと聞いてほっとしました。



この日ずっと見えた帯状の霧
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最後に盛駅近くにある「坂本食堂」へ。
こちらも前回訪問したとのことで、おかあさんにお米、調味料、水をお渡ししました。
やはり覚えていて下さり今回の支援もとても喜んでくれました。


坂本食堂のおかあさん
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そして盛駅のロータリーで荷物の整理をしていたら、タクシーの運転手さんたちが来て
「支援物資はまだありますか」と話しかけてくれました。
運転手さんたちにその場でお水と洗濯用洗剤をお渡ししました。

これで物資受け渡し終了です!


夕方温泉に入り、うわさのジンギスカン屋さんで打ち上げをしました。

そこでは今後の支援についての話がちょっぴり出ました。
やはり物資だけの支援はそろそろ終わりに近づいているため、別の視点からの支援も
考えないといけないといった内容でした。
そこで、本日伺った坂本食堂さんで宴会をしよう!という案が。
すばらしいと思いました。

そして写真家のくらげさんの言葉がとても印象に残りました。
「ただ支援するだけではなく、ここで友達を作ってほしい。そうしたらずっと
気にかける事ができて支援する気持ちも続くから。」


いろいろな感情が沸き起こり、複雑な一日でしたが、
この日のお酒はなんだかとてもおいしいお酒でした。




Text by Tomoko Yoneta
Photo by Hiroshi Yoneta/Tomoko Yoneta

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